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日本誰ともふれあわない街歩き 第一回 公団阿佐ヶ谷住宅

駅からパールセンターという大きなアーケード商店街の中を歩いていくと、いつの間にか南阿佐ヶ谷についていました。
南阿佐ヶ谷まで来たなら、団地界における城西のメッカ、阿佐ヶ谷住宅へ行かねばならない。


阿佐ヶ谷住宅についてはこちらのサイトが詳しいです。
阿佐ヶ谷住宅日記/阿佐ヶ谷住宅とは
http://www.geocities.jp/asagaya_jyutaku/page/what/index.htm
公団ウォーカー/阿佐ヶ谷住宅
http://codan.boy.jp/danchi/tokyo23/asagaya/index.html


その辺で地図を見て、さらに南下。
大通りを一歩入ると完全な住宅街で、少し迷ったものの、給水塔の頭を発見したので、目印に。
ここの給水塔は、白というより淡いクリーム色。陶器とか、珪藻土のような質感で、形も色も綺麗。
空の青と、給水塔の白の対比がなんとも言えない美しさでした。


さて建物探訪。
1958年(昭和33年)竣工。
築51年…ちょっとした歴史の遺産や。
阿佐ヶ谷住宅はいわゆる四角い団地ではありません。
広い敷地に、テラスハウスや3階建てくらいの集合住宅が立ち並び、間に、小路あり、広場あり、草木がたくさん植わってます。
住宅地なのに公園の中を散歩していているような感覚。
テラスハウスへ向かいます。
テラスハウスというのは長屋のようなものですね。
赤い三角屋根とレンガ(?)を積んだような白い壁の建物が一列に続いています。
庭にシュロとかヤシの木が植わってる感じもすごく60年代70年代っぽくていい。
特に住棟番号は、四角いタイルを敷き詰めて作られていて、とても凝ってました。
あと、家と家の間に壁が無いです。
壁が無いというのは

「個人のものでもない、かといってパブリックな場所でもない、得体の知れない緑地のようなもの(=コモン)を、市民たちがどのようなかたちで団地の中に共有することになるのか」(津端修一
阿佐ヶ谷住宅とは
http://www.geocities.jp/asagaya_jyutaku/page/what/index.htm

というテーマの元、仕切りを作らなかったんですね。
庭も個人のものじゃなくて『得体の知れない緑地のようなもの』というわけだ。広々とした感じがしていいですね。


全体的に人がまばらで、緑地だけが元気いっぱいでした。
雲ひとつない青空と、燦々と降り注ぐ午後の光と、元気いっぱいの緑地と、老朽化が進むモダンな集合住宅。
なんというか、時が止まってるというか。別の世界にいるみたい。
老朽化が激しいから、廃墟っぽいって言えばそうなんだけど、まだ現役で人様の住宅なので、変な悲壮感は無いです。
でも、テラスハウスの前のさびさびブランコ、もう骨組みだけしか残ってないし、人が住んでない棟もあるし、夜道は怖そう。
ここまできて写真が無いのは、フィルムカメラしか持参していなかったせい…。
何はともあれ再開発前に色々見学できてよかった。


阿佐ヶ谷という街はよく知ってるのですが、実は全然歩いたことがありませんでした。
ここには書けなかったけど、中杉通りやパールセンターなど中央線テイスト色濃くなかなか魅力的です。
はらドーナッツも行ったよ。
http://www.flickr.com/photos/moya_/4165333223/