外国語をはじめる前に

黒田龍之介先生を何で知ったのか。記憶がとても曖昧なんだけど、たぶん紀伊国屋で”その他の外国語”を見かけたのがきっかけだと思う。

その他の外国語―役に立たない語学のはなし

すごく面白くて、その後も先生の著作を何冊か読んだし、ロシア語やフィンランド語なんかの”その他の外国語”に興味がわいちゃったりしてた。しばらく語学から離れてたんだけど、最近好きな小説を原書で読めたらいいなーとか思ってまた英語でもやるかって思ったとき、そういえば黒田先生はどうしてるかなと思ってググったら、新しい本がどっさり出てたので読んでみた。

外国語をはじめる前に (ちくまプリマー新書)

外国語と職業の話がとくによかった。外国語と関係する職業を甘く見ている人があまりに多いとのことなんだけど、そうなんだろうなあと思う。通訳とか翻訳とか華やかな感じがするもの。読みながら”好きをしごとに！”っていう言葉を思い出したんだけど、好きなことを仕事にするかどうかはひとまず置いておいて、続けることが大切なんじゃないかなと思った。ぜんぜん違う仕事に就いても続けること。まあ仕事にしたいほど好きなことが無いし、継続は力なりと真逆な性格なんでアレなんだけど。
そういう感じで外国語以外のことを色々考えた本だった。