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ちょう久しぶりに小説読んだ! グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉

猛烈にSFが読みたくなったので本屋さん行って買ってきました。
ダン・シモンズの『オリュンポス』が一番読みたいんだけどちょう重くて腕がもげる。
佐藤亜紀の『戦争の法』も読みたいんだけどもうずっと保留したまま。(その本屋さんで3年くらい本棚から出したり閉まったりしてる)
それでふらふらして買ったのがこの本でした。

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

内容(「BOOK」データベースより)
仮想リゾート“数値海岸”の一区画“夏の区界”。南欧の港町を模したそこでは、ゲストである人間の訪問が途絶えてから1000年、取り残されたAIたちが永遠に続く夏を過ごしていた。だが、それは突如として終焉のときを迎える。謎の存在“蜘蛛”の大群が、街のすべてを無化しはじめたのだ。わずかに生き残ったAIたちの、絶望にみちた一夜の攻防戦が幕を開ける―仮想と現実の闘争を描く『廃園の天使』シリーズ第1作。


仮想空間とかAIとか弱いんですよね。SFモノ読んでてそういう設定やキャラがでてくるとぎゃほー。
いやーまさかの4時間で読んでしまった。(午前2時から6時)
時間かけて大事に読もうと思ったのに。
それくらい魅力的です。
おもしろかった。
ただしあーおもしろかったーで爽やかな気分に浸れるわけじゃないのです。
グロいしエロいし。でも下品じゃなくてむしろ潔い感じ。こざっぱりしてるというか。
爽やかな気分じゃないけどドンヨリ重いわけでもない。


小説の8割以上戦ってるので多くの登場人物が壊されてしまうんだけど、その場面より、仮想空間の設定そのものがグロすぎてね。
(こ汚いグロじゃないんよ。うんことかそういうんじゃないの)
結構グロ耐性あると思ってたんだけど、甘かった。画像より文章のが、イメージを自分で造る分グロさが際立つんでしょうか。
グロい連呼してるけど文章が素晴らしくキラキラしてるので、SFに抵抗無かったらオススメしたいなー。とっても読みやすいし時々おもしろい表現があったりして、楽しく読めました。グロいけど。


個人的には読み始めてからあっという間に夏の区間がブッ壊され、キャラクターの描写もあんまり無いまま戦闘開始するので、もうちょっと平和な場面を楽しみたかったかな。その方があとからもっと絶望感でグンニャリするから。
あと長いこと平和に過ごしてきたAIたちがソッコーでキビキビ準備を進めてるのも正直ナゾ。
でも長さ的にはちょうどよかったし何より4章くらいからうひゃーで終盤あたりからうひー。


実に1年ぶりに読んだ小説は最高にグロくてキラキラなSFでした。


最後にぜんぜん話し変わるんだけどコサキン終了が悲しい。